別館第一倉庫

本館からロッキード裁判に関するものを移設しました。

続:ロッキード裁判を振り返る(その17)『立花隆から渡部昇一への質問5』

 「れんだいこ」氏のHPを見たことがきっかけで始まったこのシリーズ。渡部昇一立花隆朝日ジャーナル誌上で直接対決した「幕間のピエロ番外」を取り上げる8回目です。
 今回から、立花隆が「番外」の第八回で渡部昇一に投げかけた44の質問のうち、質問番号が[36]から[43]までの8問を取り上げます。
 主に、渡部昇一が裁判関係文書を読んでいるか尋ねる内容になっています。
 
 これまでと同じく、番号で質問を表示し、その後に渡部の回答、それに対する立花側の反論があれば、それも一緒に対話形式で載せました。質問番号は通し番号になっています。また、これまで同様に立花側の発言は質問も含めて青字渡部側の発言は赤字で表示しました。
 さらに、これもこれまでと同じく、わかりやすい対話形式にするために、両者の雑誌上での発言を簡略化していることをお断りしておきます。

【立花→渡部5】
[36]渡部氏は私の42回にわたる連載を読んでいるのか。

渡部「立花氏の書いたものの中のいたるところに削除されるべき箇所を発見できる程度に読んでいることは立花氏のご存知の通り」

[37]その連載の中で、これまでの渡部氏の主張のどこかどう反論されたか、理解しているのか。

渡部「[36]に対する答えを参照」

[38]理解できているなら、今後の議論の展開は、ゼロからの蒸し返しでなく、反論に対する再反論という形をとっていただきたいが、それがおできになるか。

渡部「[36]に対する答えを参照」

[39]裁判批判をなさるいは、当然、判決をお読みになっていると思うがいかがか。

渡部「無礼な質問というものがあり、まともに答えることが相手の無礼を認めることになる場合もある」

[40]判決を読んだとして、どこに発表されたどういうテクストでお読みになったか」

渡部「[39]に対する答えを参照」

[41]嘱託尋問について論じるからには、当然、次の文書には目を通しておられると思うがいかがか。もし、読んでいないのがあるとすれば、それはどれか。
   [イ]嘱託尋問調書
   [ロ]検察側意見書
   [ハ]弁護側意見書
   [ニ]裁判所の証拠決定書

渡部「[39]に対する答えを参照」

[42]『暗黒裁判論』をお書きになった時点では、判決と以上の文書のうち、どれとどれに目を通されていたのか。

渡部「[39]に対する答えを参照」

[43]判決を読まずに判決を批判したり、関係文書を読まずに嘱託尋問の問題を論ずることは、シェークスピアを読まずにシェークスピアを論ずるのと同じくらいおかしなことと思うがいかがか。

渡部「[39]に対する答えを参照」


<感想>
 確かに、ここにきて裁判関係文書を読んでいるか尋ねるのは、ある意味、相手(渡部昇一)をバカにしていると言えます。
 なので、途中で渡部昇一が「無礼な質問」と怒るのも無理ないと思いますが、これまでの渡部昇一の発言を聞いていると、立花隆の書いたものや質問[41]に挙がっている4つの文書を読まずに話をしているのではないかという疑念を覚えるのも事実です。

 今日はここまで、続きは次回にします。


※ 有名な方は基本的に敬称略になっています。

 

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村